採用職人の清田です。
今回のご相談は「採用が上手くいく保証がないのにコンサルへの依頼に踏み切れない」というものです。
これを言われると、
採用職人としては困った顔をしてしまう
という質問ですよね。
中小企業の経営者の方から
よくいただく質問なので、
お気持ちはすごく理解できます。
なぜなら、
僕も一応零細企業の経営者ですから、
同じ立場です。そりゃわかります。
限られたリソースの中で、
解決しなければならない課題が
たくさんあります。
採用なんていうものは、
収益に結び付くまでに
時間を要するものですからね、
極力経費を抑えたいと思う一つです。
ですから、
いざ意思決定をしようと考える時には、
担保がほしくなってしまうのです。
言い方を変えると、
投資に見合ったリターンを約束して
欲しいと考えるのです。
ただ、失礼を承知でお伝えさせて
いただきますと、
その後訪れる未来から考えると、
少し考えを改めた方がいい。
そんな風に考えています。
僕がどうしてそう考えるかは、
視点を求職者である学生に向けると、
見えてきます。
この採用難と呼ばれている時代、
学生からすると就職先の選択肢が
無限にある時代です。
何も考えなければ学生はどのような
就職先を選択するでしょうか?
不景気や不安定とも言われる時代です。
企業の経営者が思うように、
学生だって思います。
「未来はわからないけど、
自分の将来を約束してくれる会社に
就職したい。」
その考えからくる選択肢は、
ブランド企業、知名度の高い企業、大企業
でしょう。
ということは、
中小企業から
「うちの会社で君の実力を試してくれ」
とオファーを受けるということは、
未来に対して、
担保はないけれども、
自分たちを信じてチャレンジして
みないか?
というメッセージと同じなのです。
果たして、
自分は安全地帯にいながら、
学生にはチャレンジを求める
オファーに学生は乗りたいと
思うでしょうか?
学生はまだ社会を知らない
持っている情報の少ない弱者かも
しれません。
しかし、
弱者は強者を見抜く
という言葉があります。
強者がどのような意図で、
自分にメッセージを送ってきているのか
説明はできないですけど、
なんとなく伝わってしまうものがあるのです。
未来に対して、
安定よりも挑戦を求める採用をするのならば、
まずは経営者自身が、
安定よりも挑戦をする姿勢を見せる必要がある。
そんな風に考えます。
少なくとも僕は、
採用コンサルタントとして、
そういう考え方を理解し、
実践されている経営者のもとに、
学生を送りたいと考えています。
最後までお読みいただきありがとうございました。