採用職人の清田です。
今日は採用というよりも、
組織や人材教育についてのご質問ですね。
「責任者への昇進を望まない社員が増えてきて困っています。」
責任者への昇進を望まない社員
増えてきてそうですよね。
企業の経営者や、人事の責任者の方から
聞くだけでなく、学生からもあまり望んでいない
というような話を聞くことがあるので、
世の中的に多くなってきている悩みなのだと思います。
さて、どうして責任者になりたくないのでしょうね?
答えはすごくシンプルだと思っています。
「責任者という役職に魅力を感じていない」
まぁそういうことですよね。
昔はビジネスマンになったのであれば、
当然昇進を求めるものという風潮は
あったように思います。
僕の父親は
六大ゼネコンの一社と呼ばれた
大企業で調達する素材の研究をしていた
立場でしたからね、
バブルの頃の在りし日には、
ギラギラしながら接待をしてくれる
大人が絶えなかったですよ。
カッコ良かったな〜
あの大人達は出席を目指して
猛烈に働いていたのだと思います。
どうして今とそんなに違うのでしょうね?
実は、今でもギラギラに昇進を望んでいる
人が多い組織というものが存在しています。
どこだと思いますか?
それは、キャリアと呼ばれる官僚組織です。
さて、昔は多くの人がギラギラしていた
今ではほとんどの人がギラギラしていませんが、
例外的に官僚の方々はギラギラしている。
この理由を考えると、
理由が見えてくる気がします。
僕の考察はですね、
右肩上がりならば人は昇進を目指す
ということなのだと思います。
責任者に憧れて、なりたいという人が
ほとんどいない会社で責任者になった人は
どんな仕事をしているでしょう?
きっと責任者としての仕事もそうですが、
昇進する前にやっていた仕事も引き続き
やってはいないでしょうか?
責任者の仕事とは、
人のマネジメントです。
自分の組織で働く社員が
成果があがるような支援をし、
組織全体で目標達成に導く仕事です。
ところが、
今は低成長どころかマイナス成長とも
言われる時代です。
なかなか目標達成ってできないんですよね。
となると責任者は、部下のマネジメントを
しているよりも、自分が目標達成のために
全力で現場仕事に従事せねば組織の目標達成が
実現しない。
そんな状況にあるのではないでしょうか?
部下のマネジメントをしながら、
自分が組織でトップクラスの働きをする責任者
字面だけ見たらカッコいいですよ。
しかし、実際その責任者はどんな表情で
どんな意識で働いているでしょうか?
永遠に終わらない数字の追求のストレスを
抱えながら誰よりも労働時間が長く
疲弊していないでしょうか?
そんな姿を見て
誰が自分も責任者になりたいと思うのでしょうか?
人のマネジメントをして、
みんなで目標に向かう組織を作って、
慕われながら部下の成功を作れる
ような責任者としての喜びを知らないのに、
責任者としての重圧や苦労ばかりを
目の当たりにして、目指したいと思う人は
ほとんどいないんじゃないでしょうか?
責任者を目指したい社員を増やしたいと
考えるのならば、責任者という仕事の魅力が
社員から見てわかる状況にしなければなりません。
報酬面だけの価値では弱いでしょうね、
その仕事そのものの喜び、楽しさが
伝わるように責任者の仕事を変えていく
ことが求められます。
じゃあ、責任者の仕事を魅力的にするのは
どうしたらいいの?
という質問がでてきそうですが、
それは質問がでてきてからお答えしたいと
思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。