採用職人の清田です。
今回の質問は「業界的に採用が難しい場合はどうしたらいいでしょうか?」です。
業界によって、
採用の難易度は全然違いますよね。
業種、業界問わずコンサルティングに
入らせていただいているので、
その違いはリアルに感じています。
この時に
気をつけなくてはならないのは、
「どうして難しいのか?」
という問いに具体的に答えられる
ほど細かく分解しておかないと、
解決の糸口を掴めるところまで、
降りていくことができない
ということです。
原因が違うのであれば、
打つ手は変わります。
例えば、
製造業は採用が難しいと
言われる業種の一つだと思います。
そして、
飲食業も採用が難しいと
言われる業種の一つだと思います。
業界的に採用が難しいとくくって
しまうと同じ課題のように見えて
しまいますが、全く違う難しさが
あります。
製造業がどうして採用が難しいかと
いうと、まずは仕事自体、会社自体に
対する知識が学生がほとんど持っていない
ということがあります。
知らないものを志望することはないので、
ここではまず、学生に情報を届ける
という一つの壁が存在しています。
一方飲食業は学生からしても、
大変馴染みが深く学生は仕事についての
情報を割とふんだんに持っています。
つまり、学生に情報を届ける
という壁は存在していません。
そのため、
製造業だと学生に適切な情報提供が
できて、就職先として考えられるだけの
情報が溜まっていくことによって、
就職先としての選択肢にのぼることがあります。
まぁ知らないなりに3Kに代表される
イメージによって除外されていることも
ありますので、情報提供の仕方は工夫
する必要はありますけどね。
飲食業だと、
真逆の壁が存在しています。
学生が仕事を知っているがゆえに、
「こういう仕事に就きたくない」
と考えている学生がいるのです。
しかも、飲食業ですと学生がアルバイトを
していたということもあるでしょう。
学生の中には、
「アルバイトができるような仕事には
就きたくない」
という志向を持つ学生もいるので、
ここの勘違いもどこかで払ってあげる
必要があります。
アルバイトでできるような仕事を
わざわざ正社員でしてもらおうと考える
経営者がどこにいるのか?
と学生には考えて欲しいですよね。
アルバイトでできる程度のことしか
任せないのであれば、人件費を倍以上
支払ってわざわざ正社員にするよりも、
アルバイトで回したいと考えるのが
普通の考え方です。
でも、これは伝えないと
学生には伝わらないことなので、
意識して伝えてあげてください。
話を戻しますと、
アルバイトを雇うことのある飲食業を
営まれている会社の方には注視して
もらいたいポイントがあります。
それは、
アルバイトをしている学生が、
そのまま就職したいと言ってくれるか
どうかです。
もちろんアルバイトをしている学生の
100%が志望してくれるというのは、
異常な状態です。
しかし、特別な事情がないのに、
アルバイトから正社員になりたくないと
考える学生が多いのであれば
深刻な問題です。
なぜなら、
今の採用難は、別のアルバイト先を探す
くらい簡単に転職先を見つけることが
できる時代です。
実際に働いている中で、
そこで勤めたくないとなっている
という状況だと、
せっかく採用しても、すぐに転職していって
しまうことでしょう。
まずは、アルバイトの人が正社員になりたい
と考えるお店作りをすることが必須です。
とまぁ、業種業界によって、
採用が難しい理由は様々です。
その難しい理由を突き止めて、
その理由を乗り越えられる手段を取ることで、
採用難業種でも採用はできます。
なぜなら、
学生は業種を見て就職先の決め手には
していないからです。
業種はあくまで、フィルターです。
足切りのようなものです。
いかに足切りをされない魅せ方をするか?
そこさえクリアしてしまえば、
業種業態の壁ではなく、
会社としての魅力を問われることに
なります。
まずは自社の業界が学生から
どのような理由で敬遠されることがあるのか?
そこを突き止めることが解決の第一歩です。
最後までお読みいただきありがとうございました。